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各メーカー紹介~小糸工業(コイト電工)②~

前回は小糸工業製の音響信号の音の種類について書きましたが、
今回は小糸工業製の音響信号の制御機のプレートを細かく見ていきましょう。



プレート欄紹介

制御機のプレートは写真のように
①装置名称欄
②警交仕規欄(仕様書番号欄)
③形式欄
④製造番号欄
⑤定格欄
⑥製造年月欄
⑦製造メーカー欄

の7つから成り立っています。

このうち、②の警交仕規に関しては以前の記事で書きましたね。
また、⑤の定格は周波数による違い(50Hzまたは60Hz、あるいは50/60Hzどちらも)のみ、⑥はその名の通り製造年月を表し、⑦はメーカー毎に異なります。
今回は①の装置名称も見つつ特に③の形式および④の製造番号に注目して行きたいと思います。




【警交仕規第21号】
120115-警交仕規第21号プレート
こちらは警交仕規第21号のプレート。
装置名称は「視覚障害者用交通信号付加装置」となっています。昭和51~54年頃までに製造されたものは、名称の文字が写真よりも縦長になっています。


次に形式を見てみましょう。
この写真では形式は「MP-M-2」となっていますね。

ここで、小糸工業製の警交仕規第21号の制御機プレートにおける形式について書きたいと思います。

21号では"MP-●-2"というパターンしか確認したことがありません。(●にはアルファベットが1文字か2文字入る)
これまでに見つけたものは、
MP-M-2
MP-MT-2
MP-I-2
MP-IT-2
の4種類です。●の部分にはMIのどちらかが必ず入っていることがわかりますね。


この4種類がどの都道府県に多く設置されている(いた)かを以下に書いてみます。
MP-M-2が多く設置されている(いた)主な都道府県】
福島県群馬県山梨県

MP-MT-2が多く設置されている(いた)主な都道府県】
岩手県神奈川県大阪府福岡県

MP-I-2が多く設置されている(いた)主な都道府県】
北海道、千葉県、静岡県、岡山県

MP-IT-2が多く設置されている(いた)主な都道府県】
香川県、愛媛県


これらを見ると、現在(2012年2月)でも小糸21号のメロディ式が残っている都道府県(桃色の下線)は全てMP-M-2MP-MT-2のどちらかにあります。
一方、MP-I-2またはMP-IT-2の都道府県は現在はメロディは聞けずピヨ・カッコーの誘導音を使用しています。

MP-M-2MP-MT-2水色の下線の都道府県は現在ではピヨ・カッコーの誘導音を用いていましたが、以前メロディ式を用いていた事がわかっている都道府県です。


これらをまとめると、
MP-●-2で表される小糸工業製の警交仕規第21号における形式とは、
「その制御機の音響信号が設置された時に最初にどの音のタイプ(メロディ式or誘導音式)を鳴らしていたかを示している。」
という事になるはずです。
MP-M-2MP-MT-2をまとめてM形式MP-I-2MP-IT-2をまとめてI形式と私は呼んでいます。
※ここでのMはMelody(メロディ)を表すMで、IはInducutionやInformationなど案内するような言葉を意味しているのではないかと思われます。


これを決定付ける事例として、通常の交差点では誘導音式、スクランブル式交差点ではメロディ式を採用していた長野県では、通常の交差点ではMP-I-2、メロディの鳴るスクランブル式交差点の制御機はMP-M-2であるという事が挙げられます。

MPや2については何を意味しているのかまだわかりません。




【警交仕規第217号】
小糸217-1プレート
今度は警交仕規第217号のプレートの形式を見てみましょう。
装置名称は「音響式視覚障害者用交通信号付加装置 制御機」と21号に比べて名称が長くなっています。


次に形式を見てみましょう。
21号と違い"AP-NV-●"で表されます。●には"1"か"2"の数字が入ります。AP-NV-1AP-NV-2の違いは以下の通りです。
【AP-NV-1】
◎メロディ式
・故郷の空の曲の終わりに空白がある。

◎誘導音式

・異種鳴き交わしは初期設定ではできない(と思われる)。
・スクランブル式用の鳥混合方式が鳴らせない。

【AP-NV-2】
◎メロディ式
・故郷の空の曲の終わりの空白が無くなった。
・通りゃんせ、故郷の空共に音色が多少異なった。

◎誘導音式
・異種鳴き交わしが初期設定でできる。
・点滅音で鳴き交わしをすることが可能になった。
・A音質のカッコーの音色が多少変わった。
・スクランブル式用の鳥混合方式が鳴らせるようになった。


以前までは、"異種鳴き交わし方式は警交仕規第217号「版3」から鳴らせるようになった"と書いていましたが、実は警交仕規第217号「版2」の形式がAP-NV-2であれば警交仕規第217号「版3」と同じように異種鳴き交わし方式で鳴らせられるわけです。


警交仕規第1015号はまだ情報量が少ないのと装置名称を除けば217号とほとんど変わらないので今回は省略させていただきます。



【警交仕規第□号】
120115-警交仕規第□号プレート
最後に警交仕規第□号のプレートの形式を見てみましょう。217号型□号です。(21号型□号は21号と同じ形式でした)
21号とプレートの型は同じなので装置名称は21号同様「視覚障害者用交通信号付加装置」となっています。


□号の形式はMP-MI-6のみ発見しています。こちらも何を意味しているのかまだ分かりませんが、21号と似たような組み方をしているのがわかりますね。
21号でM形式I形式があることより、□号のMIはこれに関係した意味があるのかもしれません。6というのはいったい何なんでしょうか?

製造番号については今のところまだわかっていません。



なんだかあやふやですが、今回のまとめといきましょう。
【今回のまとめ】
小糸製の音響信号の制御機のプレートの形式欄は
・警交仕規第21号はその音響信号が何の音を鳴らしたかを表している
・警交仕規第217号はバージョンを表している
・警交仕規第□号(217号型□号)はよくわからない!

今回はここまでです。お疲れ様でした。
次回は京三製作所の音響信号を紹介をします。



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きゃみさんこんにちは。
今日福岡市東区の香椎浜入口交差点に行ってきました。
そこは小糸工業製の警交仕規□号だったのですが、製造年が平成7年となっていました。
□号は平成8年と9年だけかと思いましたが違うんですね。

コメントありがとうございます

E52さんお久しぶりです。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。

香椎浜入口交差点には小糸工業製□号のメロディが設置されていましたか!以前、福岡県へ訪れた際に同交差点から北側に数百m行った片男佐橋交差点(当時、ユニバーサルデザインLED信号機の社会実験が行われていました)までは行ったことがありますが、そこから南へ向かうべきでしたね…。
各都道府県によって□号の現れる年は異なりますが、神奈川県でも小糸工業製においては平成7年を境目に21号から□号へ切り替わっています。
プロフィール

きゃみ

Author:きゃみ
今や珍しくなった『通りゃんせ』や『故郷の空』といったメロディ信号をメインに、『ピヨ』、『カッコー』も含めた音響信号の交差点を紹介します。

YouTube等の動画共有サイトでも交差点紹介を行う人が増えたので、このブログでは既に更新された交差点を中心に紹介します。


ツイッター、やっています。
@Smeme_21

Melody Signal 700
メロディ信号700交差点の録音を目標に探索中!

2018年9月末現在、
623交差点

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